結局、USB-Cとthunderboltの違いは?実は全く別のもの
こんにちは、このブログではUSB-Cとthunderboltという二つの用語について解説します。
USB-Cとthunderboltはよく混同されがちですが、実は全く別のものです。
この記事では、USB-Cとthunderboltの違いや特徴、ケーブルの種類などを詳しく説明します。この記事の目次は以下の通りです。
- 【USB-Cとは】端子の形状を表す言葉
- 【thunderboltとは】高速通信規格を表す言葉
- 【USB-Cとthunderboltの違い】転送速度や対応機器など
- 【USB-Cとthunderboltのケーブル】見分け方や注意点など
それでは早速見ていきましょう。
【USB-Cとは】端子の形状を表す言葉
USB-Cとは、USB (Universal Serial Bus) というデータや電力を送受信するための規格における、コネクターの形状のひとつです。
USB-Cは以下のような特徴を持っています。
- 小さくて丸みを帯びた楕円形で、上下どちらでも挿せる便利な形状です。
- USB 2.0からUSB 4まで、さまざまな通信規格に対応しています。
- 最大100W (20V/5A) の給電が可能で、スマートフォンやノートパソコンなどの充電にも使えます。
- Alt Mode (オルタネートモード) という機能により、HDMIやDisplayPortなどの映像信号も伝送できます。
USB-Cは、これらの特徴を持ちながらも、単なる端子の形状を表す言葉であることに注意してください。
つまり、見た目が同じでも中身は異なる場合があります。
例えば、USB 2.0とUSB 4では転送速度が大きく異なりますが、どちらもUSB-C端子を使っているかもしれません。
また、Alt Modeにも対応しているかどうかは機器やケーブルによって異なります。
そのため、USB-C端子を使う場合は、必ず対応する通信規格や機能を確認する必要があります。
【thunderboltとは】高速通信規格を表す言葉
thunderboltとは、IntelとAppleが共同開発した高速通信規格のことです。thunderboltは以下のような特徴を持っています。
- データや映像や音声などを一本のケーブルで送受信できます。
- 最新版であるthunderbolt 4では最大40Gbps (5GB/s) の転送速度を実現しています。
- 最大100W (20V/5A) の給電が可能で、ノートパソコンやモニターなどの電源供給にも使えます。
- デイジーチェーンという方式により、最大15台までの機器を直列に接続できます。
- USB 4やDisplayPort 1.4aなどの他の通信規格と互換性があります。
thunderboltは、これらの特徴を持ちながらも、高速通信規格を表す言葉であることに注意してください。
つまり、thunderboltに対応する機器やケーブルは必ずしも同じ端子の形状を使っているとは限りません。
例えば、thunderbolt 1とthunderbolt 2ではMini DisplayPort端子を使っていましたが、thunderbolt 3とthunderbolt 4ではUSB-C端子を使っています。
また、thunderbolt 3とthunderbolt 4では転送速度は同じですが、最低要件や機能に違いがあります。
そのため、thunderboltを使う場合は、必ず対応するバージョンや仕様を確認する必要があります。
【USB-Cとthunderboltの違い】転送速度や対応機器など
USB-Cとthunderboltは、それぞれ端子の形状と通信規格を表す言葉であることが分かりました。では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、転送速度や対応機器などの観点から比較してみましょう。
- 転送速度
- USB-Cは、USB 2.0からUSB 4までさまざまな通信規格に対応していますが、それぞれによって転送速度が異なります。
USB 2.0では最大480Mbps (60MB/s)、
USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1)では最大5Gbps (625MB/s)、
USB 3.1 (USB 3.1 Gen 2)では最大10Gbps (1.25GB/s)、
USB 3.2では最大20Gbps (2.5GB/s)、
USB 4では最大40Gbps (5GB/s)の転送速度が可能です。
- thunderboltは、
thunderbolt 1とthunderbolt 2では最大20Gbps (2.5GB/s)、
thunderbolt 3とthunderbolt 4では最大40Gbps (5GB/s)の転送速度が可能です。
ただし、thunderbolt 3とthunderbolt 4ではケーブルの長さによって転送速度が変わります。
0.8m以下のアクティブケーブルでは40Gbpsが可能ですが、
それ以上の長さのアクティブケーブルやパッシブケーブルでは20Gbpsに低下します。
- 対応機器
- USB-Cは、スマートフォンやタブレットやノートパソコンなど多くの機器に採用されています。
しかし、すべてのUSB-C機器がすべての通信規格や機能に対応しているわけではありません。
例えば、Alt Modeによる映像出力やUSB PDによる給電に対応していない機器もあります。
また、同じ通信規格でも転送速度が異なる場合もあります。
例えば、MacBook Air (2018)はUSB-Cポートを2つ備えていますが、片方はUSB 3.1 Gen 2で10Gbpsの転送速度が可能ですが、もう片方はUSB 3.1 Gen 1で5Gbpsの転送速度しかできません。
- thunderboltは、主にノートパソコンやデスクトップパソコンや外付けドライブやモニターなどに採用されています。
しかし、すべてのthunderbolt機器がすべてのバージョンや仕様に対応しているわけではありません。
例えば、thunderbolt 1とthunderbolt 2はMini DisplayPort端子を使っている端子の形状です。
thunderbolt 3とthunderbolt 4はUSB-C端子を使っていますが、
thunderbolt 1とthunderbolt 2はMini DisplayPort端子を使っています。
また、thunderbolt 3とthunderbolt 4はUSB 4やDisplayPort 1.4aなどの他の通信規格と互換性がありますが、thunderbolt 1とthunderbolt 2は互換性がありません。
- ケーブル
- USB-Cは、さまざまな通信規格や機能に対応するために、さまざまな種類のケーブルがあります。
例えば、USB-C to USB-CケーブルはUSB-C端子同士を接続するためのケーブルで、USB PDやAlt Modeに対応している場合もあります。
USB-C to USB-AケーブルはUSB-C端子とUSB-A端子を接続するためのケーブルで、USB-A端子の規格によって転送速度や給電能力が異なります。
USB-C to HDMIケーブルはUSB-C端子とHDMI端子を接続するためのケーブルで、Alt Modeに対応している必要があります。
- thunderboltは、thunderbolt 1とthunderbolt 2では専用のthunderboltケーブルを使う必要がありましたが、thunderbolt 3とthunderbolt 4ではUSB-Cケーブルを使うことができます。
ただし、すべてのUSB-Cケーブルがthunderboltに対応しているわけではありません。
thunderboltに対応したUSB-Cケーブルは、ケーブルの先端に雷マークのロゴが付いていることが多いです。
また、前述したように、ケーブルの長さによって転送速度が変わる場合もあります。
以上が、USB-Cとthunderboltについてのブログ記事です。
この記事では、USB-Cとthunderboltの違いや特徴、ケーブルの種類などを詳しく解説しました。
USB-Cとthunderboltはよく混同されがちですが、実は全く別のものであることが分かりましたね。
USB-Cとthunderboltを使う場合は、必ず対応する通信規格や機能を確認することをおすすめします。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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