放射線が細胞に与える影響とは?知っておきたい3つのポイント
- 放射線が細胞に与える影響とは? - 放射線の種類や量によって影響はどう違うか? - 放射線による影響を防ぐためにできることは? 放射線が細胞に与える影響とは? 放射線とは、原子や分子から電子や陽子などの粒子やX線やガンマ線などの電磁波が放出される現象です。放射線は自然界にも存在し、私たちは日常的に身の回りから放射線を受けています。 しかし、人工的に作られた放射性物質や医療機器などからも放射線を受けることがあります。放射線が人体に当たると、体内の細胞に影響を及ぼします。その影響は以下の2つに分けられます。 - 確定的影響:放射線量が一定以上の場合に必ず起こる影響で、被ばくした部位や臓器の機能障害や組織損傷などがあります。例えば、皮膚や消化管粘膜の壊死や白血球減少などです。 - 確率的影響:放射線量と発生確率が比例する影響で、必ず起こるとは限らない影響で、がんや遺伝性障害などがあります。 これらの影響は、放射線が細胞内のDNAに傷害を与えることで起こります。 DNAとは、遺伝情報を持つ分子で、細胞分裂やタンパク質合成など生命活動に必要な役割を果たしています。DNAは2本の鎖から成り立ち、相補的な塩基対で結合しています。 放射線がDNAに当たると、塩基対が切断されたり変化したりすることがあります。これをDNA損傷と呼びます。 DNA損傷は通常、細胞内の修復機構によって修復されますが、放射線量が多かったり、修復機構が不十分だったりすると、修復が完全に行われないことがあります。その結果、DNAに突然変異や染色体異常が生じることがあります。突然変異や染色体異常は、細胞の正常な機能を妨げたり、細胞の増殖を制御できなくしたりすることで、がんや遺伝性障害の原因になることがあります。 放射線の種類や量によって影響はどう違うか? 放射線の種類や量によって、細胞に与える影響は異なります。放射線の種類には、イオン化放射線と非イオン化放射線があります。 イオン化放射線とは、原子や分子から電子を奪ってイオン化する能力を持つ放射線で、X線やガンマ線、ベータ線、アルファ線などがあります。非イオン化放射線とは、原子や分子をイオン化しないが励起する能力を持つ放射線で、可視光や紫外線などがあります。 イオン化放射線は非イオン化放射線よりもエネルギーが高く、DNAに傷害を与える確率が高いです。また、...