【世界遺産】アミアン大聖堂の魅力を徹底解説!フランス最大のゴシック建築を見逃すな!

今回は、フランスの北部にある美しい運河の町アミアンにある世界遺産「アミアン大聖堂」について紹介したいと思います。

この大聖堂は、フランス最大の規模を誇るゴシック建築の傑作で、その壮大さと美しさに圧倒されること間違いなしです。

パリから電車で約1時間半という日帰りで行ける距離にありますが、まだ日本人観光客にはあまり知られていない穴場スポットです。この記事では、アミアン大聖堂の歴史や見どころ、アクセス方法などを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次
・アミアン大聖堂とは
・アミアン大聖堂の歴史
・アミアン大聖堂の見どころ
・アミアン大聖堂へのアクセス方法
・まとめ


アミアン大聖堂とは

アミアン大聖堂は、フランスの北部ピカルディ地方のソンム県にある都市アミアンにあります。この町は「北の小さなヴェネツィア」とも呼ばれるほど、美しい運河が町中を流れています。その中心にそびえ立つのが、この大聖堂です。正式名称は「アミアンの我らが貴婦人(聖母マリア)の大聖堂」といいますが、通常は「アミアン大聖堂」や「アミアンのノートルダム」と呼ばれています。

この大聖堂は、13世紀に建設されたゴシック様式の建築物で、フランスで最も高く、最も広い大聖堂です。身廊の天井までの高さは42.3メートル、全長は145メートルあります。パリの有名なノートルダム寺院よりも2倍以上も大きいというから驚きです。また、内外に約3000体もの彫刻が飾られており、「石の百科全書」とも称されています。これらの彫刻は、当時文盲だった多くの人々にキリスト教の教えを伝えるために作られたもので、その芸術性と表現力には感嘆します。

1981年には、その歴史的・芸術的価値が認められて、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。また、1998年には、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としても登録されました。この巡礼路は、中世から続くキリスト教徒の巡礼路で、西欧各地からスペイン北西部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラという町まで続いています。その途中にある教会や修道院などが、世界遺産として登録されています。アミアン大聖堂もその一つです。

## アミアン大聖堂の歴史
アミアン大聖堂の歴史は、古くは4世紀にまでさかのぼります。当時、この地にはローマ帝国の支配下にある小さな教会がありました。その後、5世紀にはフランク王国の支配下に入り、6世紀には最初の司教座聖堂が建てられました。しかし、その後何度も火災や戦争によって破壊され、再建されるという繰り返しでした。

現在の大聖堂の建設は、1218年に起きた火災で前の聖堂が焼失した後に始まりました。当時の司教エブラール・ド・フイイは、新しい大聖堂を建設することを決意し、建築家ロベール・ド・リュザルシュに設計を依頼しました。その後、彼の死後はトマ・ド・コルモンとその息子レナウド・ド・コルモンが引き継ぎました。彼らは分業と流れ作業で工事を効率化し、わずか68年という短期間で大聖堂を完成させました。これは、中世の大聖堂建設としては驚異的なスピードです。

完成した大聖堂は、当時のアミアンの繁栄を象徴するものでした。アミアンは、中世から織物業や商業で栄えた町で、フランス王国と神聖ローマ帝国との間の交易や外交の拠点でもありました。また、巡礼者や旅人も多く訪れる町でした。そのため、大聖堂には多くの寄進や贈り物が集まりました。その中でも有名なものが、バプテスマのヨハネの頭蓋骨です。これは、第4回十字軍から帰還した騎士がコンスタンティノープルから持ち帰ったもので、現在も大聖堂内に安置されています。

しかし、大聖堂もまた災難に見舞われることがありました。14世紀から15世紀にかけては百年戦争でイングランド軍に占領されたり、16世紀には宗教戦争でプロテスタント軍に略奪されたりしました。18世紀にはフランス革命で一部が破壊されたりしました。19世紀にはナポレオン戦争や普仏戦争で被害を受けたりしました。20世紀には第一次世界大戦と第二次世界大戦で爆撃を受けたりしました。しかし、その都度修復されてきました。

現在では、大聖堂はフランス国内だけでなく世界中から多くの観光客や巡礼者を魅了しています。特に夏季やクリスマスシーズンに行われる「ソン・エ・リュミエール」という音と光のショーでは、大聖堂のファサードに色とりどりの光が投影され、中世の原色に彩られた姿を再現します。これは、大聖堂が完成した当時は、彫刻や壁面に鮮やかな色彩が施されていたことを示しています。このショーは、大聖堂の美しさをさらに引き立てるもので、見る者を感動させます。


アミアン大聖堂の見どころ

アミアン大聖堂には、見どころがたくさんあります。その中でも特におすすめなのが、以下の3つです。


ファサード

大聖堂の正面にあるファサードは、まさに圧巻です。その幅は約48メートル、高さは約40メートルあります。その上部には3つのローズ窓があり、その下には3つのポータルがあります。ポータルとは、入口の上部にある半円形の装飾です。ここには、キリストや聖人、天使などの彫刻がびっしりと並んでいます。その数は約700体にも及びます。それぞれのポータルには、それぞれのテーマがあります。中央のポータルは「最後の審判」を表し、左側のポータルは「聖母マリア」を表し、右側のポータルは「聖フィルミン」を表します。聖フィルミンとは、アミアンで最初にキリスト教を伝えた伝道者で、この地で殉教した人物です。

ファサードの彫刻は、その細かさと表情豊かさに驚かされます。特に有名なものが、「笑う天使」と呼ばれる彫刻です。これは、中央ポータルの右側にある天使の彫刻で、微笑んでいるような表情をしています。この天使は、大聖堂を訪れる人々を歓迎するという意味があると言われています。


内部

大聖堂の内部もまた見事です。その空間は広く明るく、高くそびえ立つ柱や美しいステンドグラスが目を引きます。内部に入るとまず目に入るのが、「美しい祭壇」と呼ばれる祭壇です。これは、18世紀に作られたバロック様式の祭壇で、金色や赤色など華やかな色彩で飾られています。その背後にあるステンドグラスも見逃せません。これは、13世紀から15世紀にかけて作られたもので、キリストや聖母マリアなどの物語を描いています。

また、内部には多くの礼拝堂や小さな教会があります。その中でも特筆すべきなのが、「バプテスマ礼拝堂」と呼ばれる礼拝堂です。ここには、「バプテスマのヨハネの頭蓋骨」が安置されています。これは、前述したように十字軍から持ち帰られたもので、キリスト教では非常に重要な遺物です。この頭蓋骨は、金色や宝石で飾られた豪華なレリクワリーに入れられています。このレリクワリーは、毎年6月24日のバプテスマのヨハネの祝日には、大聖堂内を練り歩く行列に参加します。

屋上

大聖堂の屋上には、塔や尖塔があります。その中でも最も高いのが、南塔です。この塔は、高さが約112メートルあります。この塔には、内部に階段があり、登ることができます。登ると、アミアンの町や周辺の風景を一望できます。また、屋上には、大聖堂の屋根を支える木造の構造物があります。これは、「森」と呼ばれるもので、その名の通り森のような雰囲気を醸し出しています。この「森」は、13世紀に作られたもので、当時の技術や工夫が見られます。


アミアン大聖堂へのアクセス方法

アミアン大聖堂へのアクセス方法は、主に以下の2つです。


電車で行く場合

電車で行く場合は、パリからTGV(高速列車)で約1時間半でアミアン駅に到着します。アミアン駅から大聖堂までは徒歩で約15分です。また、パリから普通列車で行くこともできますが、所要時間は約2時間半です。


車で行く場合

車で行く場合は、パリからA16号線を北へ約140キロメートル走ります。アミアンの出口から市街地へ入ります。大聖堂周辺には有料駐車場がありますが、混雑することがあります。


まとめ

今回は、フランスの北部にある世界遺産「アミアン大聖堂」について紹介しました。この大聖堂は、フランス最大のゴシック建築で、その壮大さと美しさに感動します。また、その歴史や彫刻やステンドグラスなども見どころです。特に夏季やクリスマスシーズンに行われる音と光のショーでは、中世の原色に彩られた姿を見ることができます。パリから日帰りで行ける距離にありますが、まだ日本人観光客にはあまり知られていない穴場スポットです。ぜひ一度訪れてみてください。

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