アガサ・クリスティの別荘で100人以上が立ち往生?!小説の舞台になったグリーンウェイの魅力とは
今回は、イギリスのミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティの別荘であるグリーンウェイについて紹介したいと思います。グリーンウェイは、アガサ・クリスティが夏の間過ごした美しい邸宅で、彼女の小説にも何度も登場します。
しかし、先日、この別荘を訪れた観光客たちが、倒木で道がふさがれて立ち往生してしまうという事件が起きました。まるで小説のような展開に驚きましたが、幸いにもけが人はなく、数時間後に救出されました。この記事では、そんなグリーンウェイの魅力や見どころ、行き方などを詳しくご紹介します。
グリーンウェイとは?
グリーンウェイは、イギリス南西部デボン州のダート川沿いにある別荅です。1938年にアガサ・クリスティと二番目の夫マックス・マローワンが購入し、「夢の家」と呼びました。邸宅内には、アガサ・クリスティが収集した美術品や家具、書籍などがそのまま残されており、彼女の生活や趣味を垣間見ることができます。
また、庭園やボートハウスも見事で、四季折々の風景を楽しめます。グリーンウェイは2000年にナショナル・トラストに寄贈され、現在は一般公開されています。
グリーンウェイの見どころ
グリーンウェイには、アガサ・クリスティのファンならずとも感動するような見どころがたくさんあります。ここでは、その中から代表的なものをいくつかご紹介します。
アガサ・クリスティの美術品コレクション
グリーンウェイには、アガサ・クリスティが世界中から集めた美術品や骨董品が飾られています。中でも注目すべきは、彼女が愛したピアノです。このピアノは最高級なピアノとして名高いスタインウェイ製で、彼女はオペラ歌手やピアニストを目指していたこともあって、毎日練習していたそうです。
このピアノは見学者も自由に弾くことができるので、ぜひ挑戦してみてください。他にも、食器や家具、銀製品、絵画や本など貴重なコレクションを見ることができます。
アガサ・クリスティの図書館
グリーンウェイの図書館には、アガサ・クリスティが書いた小説や読んだ本が並んでいます。彼女の小説には、グリーンウェイが舞台になっているものもあります。例えば、「死者のあやまち」や「五匹の子豚」などです。
また、図書館の壁には、第二次世界大戦中にグリーンウェイを使用していたアメリカ軍人によって描かれた壁画があります。この壁画は、彼らが経験した出来事を描いたもので、歴史的な価値があります。
アガサ・クリスティのガーデン
グリーンウェイのガーデンは、アガサ・クリスティと家族がこだわって作ったもので、壁に囲まれたガーデンやカメリア・ガーデン、トップ・ガーデンなどがあります。緑に包まれた庭や道を散歩すると、季節の花や果物を見ることができます。
グリーンウェイはダート川を見下ろすように建っているので、緑の道を下ればダート川のボートハウスにたどり着きます。ここからは川やヨットを眺めてリラックスできます。
アガサ・クリスティの別荘で立ち往生した観光客たち
先日、グリーンウェイを訪れた観光客たちが、倒木で道がふさがれて立ち往生してしまうという事件が起きました。この事件は、まるでアガサ・クリスティの小説のような展開でした。実際に、彼女の小説「そして誰もいなくなった」では、孤島に招待された10人が次々と殺されていくというストーリーです。
幸いにも、この事件ではけが人はなく、数時間後に救出されました。しかし、この事件はグリーンウェイの魅力を再認識させるきっかけにもなりました。
グリーンウェイへの行き方
グリーンウェイへは、ロンドンから電車で約3時間半かかります。ロンドンのパディントン駅から直通でペイントン駅まで行き、そこから蒸気機関車に乗り換えてグリーンウェイ駅まで行きます。蒸気機関車は現役で走っており、電車好きにはたまらない体験です。
また、春から秋にかけては、近くの港町からボートで行くこともできます。ボートハウスから別荅へ向かうときには、美しい庭園を歩くことができます。
まとめ
今回は、アガサ・クリスティの別荘であるグリーンウェイについて紹介しました。グリーンウェイは、彼女の生活や趣味を垣間見ることができる素晴らしい邸宅です。
また、庭園やダート川も見事で、四季折々の風景を楽しめます。先日起きた立ち往生事件も含めて、グリーンウェイはまさに小説の舞台となるような場所です
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