日本の借金の実態を知って驚く!国債の発行残高は1200兆円超え
今回は、日本の借金の実態についてお話ししたいと思います。日本の借金と言えば、国債の発行残高が1200兆円を超えているという話題がありますが、これは本当なのでしょうか?そして、この借金は誰が返すのでしょうか?日本は財政破綻する危険性はあるのでしょうか?この記事では、以下のように解説していきます。
- 日本の借金の実態とは何か
- 日本の借金は誰が返すのか
- 日本は財政破綻する可能性はあるのか
それでは、早速見ていきましょう。
日本の借金の実態とは何か
日本の借金と言われるものは、主に国債と地方債です。国債とは、国が発行する債券で、国民や企業などに貸し付けることで資金を調達するものです。
地方債とは、地方自治体が発行する債券で、同じく資金を調達するものです。これらの債券は、一定期間後に元本と利息を支払うことが約束されています。
つまり、国や地方自治体は、これらの債券を発行することで借金をしていると言えます。
では、日本の借金はどれくらいあるのでしょうか?2020年12月末時点で、国債の発行残高は約1000兆円、地方債の発行残高は約200兆円です。
合わせると約1200兆円になります。これは日本のGDP(国内総生産)の約2倍以上に相当します。GDPとは、国内で生産された付加価値(売上から原価を引いたもの)の合計で、経済規模を表す指標です。
つまり、日本は自分たちが生み出した経済活動よりもずっと多くの借金をしているということになります。
この数字を見ると驚きますよね。
しかし、これだけでは日本の借金の実態を正しく理解できません。なぜなら、日本の借金には特徴的な点があるからです。
それは何かというと、日本の借金はほとんどが自分たちで持っているということです。
日本の借金は誰が返すのか
通常、借金をする場合は、誰かからお金を借りて返す必要がありますよね。
しかし、日本の場合は違います。日本では、国や地方自治体が発行した債券を買っている人や組織がほとんど日本人や日本企業です⁴⁵。つまり、日本人や日本企業が自分たちで自分たちに貸しているということです。
具体的に数字で見てみましょう。2020年12月末時点で、国債の発行残高のうち、約88%が国内で保有されています。
その内訳は、日銀が約44%、金融機関が約25%、その他の国内投資家が約19%を持っています。地方債の発行残高のうち、約99%が国内で保有されています。その内訳は、金融機関が約69%、日銀が約18%、その他の国内投資家が約12%を持っています。
このように、日本の借金は自分たちで自分たちに貸しているという状況になっています。では、これはどういうことなのでしょうか?
実は、これには大きなメリットがあります。それは、借金の返済に困ることがないということです。
通常、借金をする場合は、返済期限や利息の支払いに注意しなければなりません。もし返済できなくなったら、債権者から訴えられたり、財産を差し押さえられたりする可能性があります。しかし、日本の場合は違います。
日本では、借金の相手は自分たちなので、返済期限や利息の支払いについても自分たちで決めることができます。もし返済できなくなったら、自分たちで相談して延長したり、利息を減らしたりすることができます。つまり、日本は自分たちで自分たちに貸しているということは、自分たちで自分たちに返すということです。
日本は財政破綻する可能性はあるのか
では、日本はこのまま借金を増やし続けても大丈夫なのでしょうか?日本は財政破綻する危険性はないのでしょうか?
この問いに答えるには、もう一つ重要な点を考える必要があります。それは、日本の借金は自分たちが発行した通貨(円)であるということです。
通常、借金をする場合は、お金を借りる必要がありますよね。しかし、日本の場合は違います。日本では、国や地方自治体が発行した債券を買う人や組織に対して支払うお金(円)を自分たちで作ることができます。
つまり、日本人や日本企業が自分たちで自分たちに貸すお金(円)を自分たちで作ることができるということです。
具体的に数字で見てみましょう。2020年12月末時点で、国債の発行残高のうち、約44%が日銀によって買われています。
これは何を意味するかというと、国債を発行する国(中央政府)と国債を買う日銀(中央銀行)はどちらも政府系組織であり、お金の発行権を持っているということです。
つまり、国は日銀に国債を売ってお金を得て、日銀は国から国債を買ってお金を出しています。
これは、自分の右手から左手にお金を移すようなものです。このように、日本では自分たちが発行した通貨(円)で自分たちに貸しているということです。
では、これはどういうことなのでしょうか?
実は、これにはさらに大きなメリットがあります。それは、借金の返済に困ることがないどころか、借金の返済が不要であるということです。
通常、借金をする場合は、お金を返す必要がありますよね。
しかし、日本の場合は違います。日本では、借金の相手は自分たちであり、借金の支払いに使うお金も自分たちで作ることができます。
つまり、日本は自分たちで自分たちに貸したお金(円)を自分たちで作って返すことができるということです。
もし返せなくなったら、自分たちで作ったお金(円)を自分たちで消すこともできます。
つまり、日本は自分たちで自分たちに貸したお金(円)を自分たちで消すことができるということです。
このように、日本の借金は自分たちが発行した通貨(円)であるということは、自分たちが借金の返済や消却をコントロールできるということです。これは他の国にはない大きな利点です。
例えば、アメリカやヨーロッパのように外国から多くの借金をしている国は、外国から借りた通貨(ドルやユーロなど)で返済しなければなりません。
しかし、外国から借りた通貨は自分たちで作ることができません。そのため、返済するためには外貨を稼ぐ必要があります。
しかし、外貨を稼ぐことは簡単ではありません
。経済状況や為替レートなどによって変動します。もし外貨が不足したり高騰したりしたら、返済が困難になる可能性があります。これが財政破綻の原因になることもあります。
しかし、日本の場合は違います。日本では、外国から借りている借金はほとんどありません 。ほとんどの借金は自分たちから借りている借金です。
そして、その借金は自分たちが発行した通貨(円)です。そのため、返済するために外貨を稼ぐ必要もありませんし、外貨の不足や高騰に影響されません。
もし返済が困難になったら、自分たちで作った通貨(円)を自分たちで消すこともできます。つまり、日本は財政破綻する可能性がほとんどないということです。
## まとめ
以上、日本の借金の実態についてお話ししました。
日本の借金は1200兆円を超えていますが、これは自分たちで自分たちに貸している借金であり、自分たちが発行した通貨(円)であるということを理解することが重要です。
これにより、日本は借金の返済に困ることがなく、財政破綻する危険性もほとんどないということがわかります。
もちろん、これは日本の借金が問題ないということではありません。借金が増えれば増えるほど、利息の負担や将来世代への負担も増えます。
また、通貨の発行や消却にはインフレーションやデフレーションなどの経済的な影響もあります。そのため、日本は借金を適切に管理し、経済成長や税収増加などで借金を減らす努力をしなければなりません。
しかし、日本の借金は他の国と比べて特殊な状況にあることを知っておくことは大切です。日本の借金は自分たちで自分たちに貸している借金であり、自分たちが発行した通貨(円)であるということは、日本には他の国にはない強みや柔軟性があるということです。
それでは、今回はこの辺で失礼します。次回もまたお会いしましょう。ありがとうございました。
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