PowerAppsのタイマーを使ってストップウォッチを作る方法

Power Appsでストップウォッチを作る方法を紹介します。

Power Appsは、Microsoftが提供するアプリ開発プラットフォームで、コーディングの知識がなくても簡単にアプリを作成できます。

ストップウォッチは、時間を計測する便利なツールですが、Power Appsで自分好みのデザインや機能を持ったものを作ることができます。この記事では、以下の内容について説明します。

- ストップウォッチの基本的な仕組みと必要なコントロール
- ストップウォッチの見た目と動作をカスタマイズする方法
- ストップウォッチの計測結果を保存や共有する方法

それでは、早速始めましょう。



【ストップウォッチの基本的な仕組みと必要なコントロール】


ストップウォッチは、PowerAppsのオブジェクトである「タイマー」と「ボタン」と「ラベル」の組み合わせで作ることができます。

タイマーは、一定の時間間隔で値を変化させるコントロールで、その値をラベルに表示することで時間を計測できます。

ボタンは、タイマーの開始や停止やリセットを制御するコントロールです。

これらのコントロールを配置して、それぞれのプロパティやアクションを設定することで、ストップウォッチが完成します。

まずは、Power Apps Studioで新しいキャンバスアプリを作成しましょう。画面には以下のコントロールを追加します。

<追加するコントロール>

- Timer コントロール(名前:Timer1)
- Label コントロール(名前:Label1)
- Button コントロール(名前:StartButton)
- Button コントロール(名前:StopButton)
- Button コントロール(名前:ResetButton)

次に、それぞれのコントロールのプロパティやアクションを設定します。以下の表に示すように、必要なものだけ変更しましょう。






これで、ストップウォッチの基本的な仕組みは完成です。

StartButton を押すと、タイマーが開始されてラベルに時間が表示されます。

StopButton を押すと、タイマーが停止します。ResetButton を押すと、タイマーがリセットされて 0 に戻ります。


【ストップウォッチの見た目と動作をカスタマイズする方法】


ストップウォッチの基本的な仕組みはできましたが、まだ見た目や動作に改善の余地があります。例えば、以下のようなことができると便利です。

- ストップウォッチのデザインや色を変える
- ストップウォッチにラップ機能やインターバル機能を追加する
- ストップウォッチの音や振動を設定する

これらのカスタマイズは、コントロールのプロパティやアクションをさらに変更したり、新たにコントロールを追加したりすることで実現できます。ここでは、一例として、ストップウォッチにラップ機能を追加する方法を説明します。

ラップ機能とは、タイマーが動作中に一時的に時間を記録する機能です。

例えば、ランニングやサイクリングなどのトレーニングで、一定の距離や周回ごとに時間を計測したい場合に便利です。

ラップ機能を追加するには、以下の手順を実行します。

1. 画面に Button コントロール(名前:LapButton)と Gallery コントロール(名前:LapGallery)を追加します。

2. LapButton の Text プロパティを "ラップ" に、 OnSelect プロパティを Collect(LapList, {LapTime: Timer1.Value}) に設定します。

3. LapGallery の Items プロパティを LapList に、 Layout を Title and subtitle に設定します。

4. LapGallery の Subtitle1 プロパティを ThisItem.LapTime/1000 に設定します。

5. ResetButton の OnSelect プロパティに Clear(LapList) を追加します。

これで、LapButton を押すと、タイマーの値が LapList というコレクションに保存され、LapGallery に表示されます。ResetButton を押すと、タイマーと同時にラップの記録も消去されます。


【ストップウォッチの計測結果を保存や共有する方法】


ストップウォッチで計測した時間は、アプリ内で表示や記録ができますが、それだけでは不十分な場合もあります。例えば、以下のようなことができると便利です。

- ストップウォッチの計測結果をデータベースやエクセルなどに保存する
- ストップウォッチの計測結果をメールやSNSなどで共有する
- ストップウォッチの計測結果をグラフやチャートなどで分析する

これらの機能は、Power Appsが提供するコネクタやコンポーネントを利用することで実現できます。コネクタとは、Power Appsと外部のサービスやデータソースを接続するツールです。コンポーネントとは、Power Apps内で再利用可能なUI要素です。


以上、PowerAppsのタイマーを使ってストップウォッチを作る方法について解説しました。

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