【北海道発の老舗パン屋】株式会社HOKUOの歴史と魅力
こんにちは。今日は北海道発の老舗パン屋、株式会社HOKUO(ホクオウ)についてご紹介します。HOKUOは、スカンジナビア十字のマークと「HOKUO」のロゴでおなじみのパン屋さんですが、その歴史や魅力をご存知でしょうか?この記事では、HOKUOの創業から現在までの経緯や、人気の商品や店舗情報などをお伝えします。HOKUOのファンはもちろん、パン好きの方にもおすすめの記事です。
この記事では、以下の内容をお伝えします。
- HOKUOの創業と発展
- HOKUOの経営危機と再生
- HOKUOの人気商品と店舗情報
- HOKUOの今後の展望
それでは、早速見ていきましょう。
【HOKUOの創業と発展】
HOKUOは、1979年に札幌市北区で斎藤武吉と津田彰彦が創業しました。
翌1980年に1号店として「北34条店」を開店し、道内の製パン業者ではいち早くチェーン展開しました。1982年には札幌市西区八軒へ本社と工場を移転して「総本店」を開業し、『北海道新聞』が「パン専門店では道内一の規模」と報じました。
1980年代には、南海電気鉄道との合弁会社「北欧フードサービス」、小田急電鉄との業務提携により「北欧トーキョー」を設立するなど、全国各地で関連会社を設立して北海道外へ進出しました。
後年に経営方針の対立から、株式会社北欧の設立者の一人である津田彰彦が袂を分かち、1985年に「ボストンベイク」を創業しました。
バブル景気の波に乗り、1989年に札幌市西区山の手へ本社と工場を移転しました。
1990年には札幌市西区の北5条手稲通沿いにパンの博物館「北欧館パン博物館」を併設した「北欧館」を開店しました。
しかしバブル崩壊後に「北欧館」などの過大投資がたたり、株式会社北欧は経営破綻し、実質的に整理回収機構 (RCC) が管理することとなりました。
【HOKUOの経営危機と再生】
株式会社北欧の経営破綻後も「北欧」ブランドは継続しましたが、創業者と長男の経営をめぐる確執が続いて経営は混乱しました。
また関連会社は株式会社北欧が経営破綻すると、北欧フードサービスは合弁を解消して南海電気鉄道の子会社となり、北欧トーキョーは業務提携を解消して小田急電鉄の完全子会社となり、各社独自に「HOKUO」ブランドを維持していました。
2011年に創業者・斎藤武吉の長男である斎藤豪が経営を引き継ぎ、別会社「北欧STプラン」を設立して「北欧」ブランドを継承しました。2015年3月には、株式会社北欧のパン工場移転新設のため「北欧館パン博物館」を閉鎖しました 。
株式会社北欧の本社工場「北欧館」は、同2015年に整理回収機構が競売に付したものの、「北欧館」の建物は株式会社北欧が所有していたが、土地は根室市の会社が所有していた。競売で建物を入手しても土地所有者の許可がなければ新しい建物を建設できず、競売は成立しなかった。
土地所有者は株式会社北欧に対し、建物取り壊しの裁判を提訴して判決を得たが、経営破綻した北欧は建物解体の資金すらなく、土地所有者が「北欧館」の施設を解体しました。「北欧館」の跡地は2017年に「スシロー札幌山の手店」が開店しました 。
北欧STプランは、当初は札幌市内の店舗内のみで製造し、パン業界の競争激化や高額な家賃負担により経営規模を縮小しました。
一時は札幌市東区にパン専用工場を建設して製造量を増加させ、2019年11月にMEGAドン・キホーテ苫小牧店を出店して札幌市外へ再出店し、既存4店舗に加えて2店舗の開店を計画する拡大策も検討されましたが、苫小牧と北36条店は閉店しました。
新型コロナウイルス感染症の流行による減収のため、2020年5月30日にはJR手稲店(手稲駅構内)を閉店しました、最後の店舗となったアピア店も契約満了により2022年3月22日に閉店しました。
当初はアピア店閉店をもって廃業を予定していたものの、閉店決定後に来店客から寄せられた応援の声もあり、経営体制を見直した上での再開を目指すとして、再開業する方向に転換しました。
会社継承後の創業者との資金を巡っての確執もあり、新ブランドでの再開案もあったものの「HOKUO」ブランドを継続することに決定しました。クラウドファンディングによる資金調達も行い、同2022年6月30日に札幌市西区琴似での再開業に至りました。
2022年9月29日、株式会社HOKUOに商号変更するとともに、札幌市西区内で本社を移転しました。
【HOKUOの人気商品と店舗情報】
HOKUOは、北欧風のパンや菓子を中心に、約200種類以上の商品を取り揃えています。
特に人気なのは、北欧の伝統的なパンである「リンゴパイ」や「シナモンロール」です。
リンゴパイは、サクサクのパイ生地に甘酸っぱいリンゴがたっぷり入っています。
シナモンロールは、ふわふわの生地にシナモンと砂糖が巻き込まれており、表面には甘いアイシングがかかっています。
どちらも香ばしくて甘い香りが漂い、一口食べると幸せな気持ちになれます。
他にも、北海道産の小麦粉やバターを使った「北欧食パン」や「北欧バターロール」、チーズやハムなどの具材が入った「北欧サンド」や「北欧ピロシキ」など、食事としてもおやつとしても楽しめるパンが豊富です。
また、季節限定のパンや菓子もあります。例えば、冬には「北欧スノーボール」や「北欧ホットチョコレート」などが登場します。北欧スノーボールは、ココナッツがまぶされた白いクッキーで、雪玉のような見た目が可愛らしいです。
北欧ホットチョコレートは、濃厚なチョコレートドリンクで、寒い日にぴったりです。
HOKUOは現在、札幌市西区琴似にある本店工場直売所と、イトーヨーカ堂店舗内で販売しています。本店工場直売所では、工場で製造したパンをその場で購入できます。
また、アウトレット品や試食品もあります。イトーヨーカ堂店舗内では、小田急線沿線を中心に東京都・神奈川県内の店舗で販売しています。詳しい店舗情報はHOKUOの公式サイトで確認できます。
【HOKUOの今後の展望】
HOKUOは、「北海道発祥・老舗パン屋」というブランド力を活かして、今後もお客様に美味しいパンを提供していきたいと考えています。
また、新しい商品やサービスの開発にも力を入れています。例えば、オンラインショップでの販売や、パン教室やイベントの開催などです。
HOKUOは、パンを通してお客様とのコミュニケーションを大切にしています。HOKUOのパンは、お客様の笑顔や幸せを作るために作られています。
HOKUOは、北欧の文化や風景を感じさせるパン屋さんです。北欧は、自然豊かで美しい国です。そんな北欧の魅力を、HOKUOのパンで味わってみませんか?
HOKUOのパンは、あなたの日常に彩りと癒しをもたらします。ぜひ一度、HOKUOのパンをお試しください。
【まとめ】
この記事では、株式会社HOKUOについて以下の内容をお伝えしました。
- HOKUOの創業と発展
- HOKUOの経営危機と再生
- HOKUOの人気商品と店舗情報
- HOKUOの今後の展望
HOKUOは、北海道発の老舗パン屋として、長年にわたってお客様に愛されてきました。経営難に陥ったこともありましたが、応援するお客さんの声に支えられて再開業しました。
以上、株式会社HOKUOについてご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございました。
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