【ChatGPT公式プラグイン「Code interpreter」でできること】Pythonコードやデータ分析をAIに任せてみた

今回は、話題のAIチャットサービス「ChatGPT」についてご紹介します。ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型のAIチャットサービスで、自然言語処理モデルの最新版「GPT-4」をベースにしています。

日本語でも使用できるので、気軽に質問したり会話したりすることができます。

そんなChatGPTには、「Code interpreter」という公式プラグインがあります。

このプラグインを使うと、Pythonコードの生成や実行、データのアップロードや編集などができるようになります。今回は、このCode interpreterを使ってみた様子をお伝えします。

【目次】
- Code interpreterの概要と使い方
- Code interpreterでPythonコードを生成・実行してみた
- Code interpreterでデータ分析・グラフ作成してみた
- Code interpreterのメリット・デメリット


 Code interpreterの概要と使い方


Code interpreterは、ChatGPTの機能を拡張する公式プラグインです。以下のようなことができます。

- Pythonコードの生成・実行・結果の出力
- データのアップロード・編集・ダウンロード
- アップロードしたデータを利用したデータ分析
- データ分析結果を可視化するためのグラフ作成


Code interpreterを利用するには、まずChatGPT Plusにアップグレードする必要があります。ChatGPT Plusは月額20ドルで利用できる有料版ですが、最初は無料トライアル期間があります。ChatGPT Plusにアップグレードすると、ピークタイム時でも安定したアクセスや高速なレスポンスなどのメリットがあります。

ChatGPT Plusにアップグレードしたら、次にCode interpreterを有効化します。ChatGPT Plusの操作画面で、左下のアカウント名をクリックし、Settingsを選択します。そして、以下の設定画面で、Beta featuresを選択し、Code interpreterのトグルボタンをオンにします。


次に、操作画面でNew chatを開いて、GPT-4を選択し、Code Interpreter Betaをクリックします。すると、GPT-4の横に紫色のマークが付き、Code Interpreterがセットされた状態になります。


入力欄の左端にある「+」マークをクリックすると、データファイルなどをアップロードすることができます。これでCode interpreterの準備は完了です。


Code interpreterでPythonコードを生成・実行してみた


Code interpreterを使ってみると、驚くほど簡単にPythonコードを生成・実行することができます。例えば、100までの素数を求めるという問題をChatGPTに投げかけてみました。



すると、すぐに以下のような回答が返ってきました。






このように、Code interpreterは、入力したプロンプトの内容から判断して、自動でPythonコードを生成して実行し、回答を出力することができます。素数判定のアルゴリズムやリスト内包表記なども正しく記述されています。


Code interpreterでデータ分析・グラフ作成してみた


Code interpreterは、Pythonコードだけでなく、データ分析やグラフ作成もできます。例えば、以下のようなCSVファイルをアップロードしてみました。

このファイルは、あるサイトの月別アクセス数と売上金額のデータです。このデータを使って、ChatGPTにデータ分析やグラフ作成を依頼してみました。



すると、以下のような回答が返ってきました。


この回答は、単に統計量や相関係数を出力しただけではありません。Show workを開くと、以下のようなコードが自動生成されていました。



このように、Code interpreterは、アップロードしたデータを利用して、データ分析やグラフ作成を行うことができます。例えば、以下のようなCSVファイルをアップロードしてみました。

このファイルは、あるサイトの月別アクセス数と売上金額のデータです。このデータを使って、ChatGPTにデータ分析やグラフ作成を依頼してみました。

すると、以下のような回答が返ってきました。

この回答は、単に統計量や相関係数を出力しただけではありません。Show workを開くと、以下のようなコードが自動生成されていました。




このように、Code interpreterは、アップロードしたデータを読み込み、分析し、グラフを作成することができます。また、コードの内容や結果についても説明してくれます。これは非常に便利で、プログラミングやデータ分析の勉強にも役立ちます。


Code interpreterのメリット・デメリット


Code interpreterは、ChatGPTの魅力的なプラグインですが、メリットとデメリットがあります。以下にまとめてみました。

【メリット】
- Pythonコードやデータ分析を簡単に行うことができる。
- コードや結果の説明も付いているので、理解しやすい。
- グラフや可視化もできるので、データの傾向や関係性がわかりやすい。
- ChatGPTと同じくらい自然な会話ができる。
- プログラミングやデータ分析の勉強にも役立つ。


【デメリット】
- ChatGPT Plusにアップグレードしなければならない。
- Beta版なので、不具合やエラーが発生する可能性がある。
- コードや結果の正確性や安全性には保証がない。
- 複雑なコードや分析には対応できないかもしれない。
- プライバシー保護やセキュリティ対策には注意が必要。


まとめ


今回は、ChatGPT公式プラグイン「Code interpreter」を使ってみました。このプラグインは、Pythonコードやデータ分析をAIに任せることができる画期的な機能です。

簡単な操作でコードを生成・実行したり、データをアップロード・分析したりすることができます。また、コードや結果の説明も付いているので、理解しやすく、勉強にもなります。

ただし、Beta版なので不安定な場合もありますし、正確性や安全性には保証がありません。その点は注意して利用する必要があります。

ChatGPTは、対話型のAIチャットサービスとしてだけではなく、Code interpreterのようなプラグインを通して、さまざまな機能を提供しています。これからもChatGPTの進化に注目していきたいと思います。

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