自衛隊の一般曹候補生の試験内容を知っていますか?

こんにちは。自衛隊に興味がある方、自衛隊に入隊したい方、自衛隊の試験に挑戦したい方に向けて、今回は自衛隊の一般曹候補生の試験内容についてご紹介します。

一般曹候補生とは、18歳以上33歳未満の方を対象に、陸上、海上、航空各自衛隊の部隊勤務を通じて、その基幹隊員となる陸・海・空曹自衛官を養成する制度です。高校新卒者はもちろん、高専卒、大卒、社会人経験者まで多様な経歴を持った人材が一般曹候補生として入隊します。

この記事では、一般曹候補生の試験内容について以下のようにまとめています。

- 応募資格と募集期間
- 第一次試験と第二次試験の種目と日程
- 試験の合格基準と合格発表
- 入隊後の流れと処遇

それでは、早速見ていきましょう。


応募資格と募集期間


一般曹候補生の応募資格は以下の通りです。

- 採用予定月の1日現在、18歳以上33歳未満の者(32歳の者は、採用予定月の末日現在、33歳に達していない者)
- 日本国籍を有する者
- 自衛隊法第38条第1項の規定により自衛隊員となることができない者でない者(禁錮以上の刑に処せられた者や暴力団員など)
- 準禁治産の宣告を受けていない者(心神耗弱を原因とする者以外)
- 身体健全で慢性疾患や感染症に罹患していない者
- 刺青がない者
- 自殺企図の既往歴がない者
- 妊娠中でない者
- 躁うつ病等の精神疾患のない者又は既往歴がない者

一般曹候補生の募集期間は以下の通りです。

- 第1回:令和5年3月1日から5月9日まで(締切日必着)
- 第2回:令和5年7月1日から9月5日まで(同上)
- 第3回:令和5年9月6日から11月30日まで(同上)

第2回までで採用予定数を満たせた場合、第3回は実施しない場合があります。令和6年3月高等学校卒業予定者又は中等教育学校卒業予定者は、令和5年7月1日以降の受付のみとなります。


第一次試験と第二次試験の種目と日程


一般曹候補生の試験は、第一次試験と第二次試験が行われます。第一次試験は筆記試験と適性検査、第二次試験は口述試験と身体検査です。

第一次試験の種目と日程は以下の通りです。

- 筆記試験(国語、数学、英語、作文):高等学校卒業程度
- 適性検査:一般曹候補生としての適性を判定する検査
- 第1回:令和5年5月19日から28日のうち指定する1日
- 第2回:令和5年9月15日から24日のうち指定する1日
- 第3回:令和5年12月9日から14日のうち指定する1日

筆記試験及び適性検査は、筆記又はWEB試験で実施します。WEB試験の場合は、指定する試験会場においてタブレット端末等により実施予定です。どちらの要領で行うかについては各地方協力本部で異なるため、詳しくは最寄りの自衛隊地方協力本部にお問い合わせください。

第二次試験の種目と日程は以下の通りです。

- 口述試験:自己紹介や志望動機などを聞かれる
- 身体検査:身長、体重、視力、色覚、聴力、歯などをチェックする
- 第1回:令和5年6月17日から7月2日のうち指定する1日
- 第2回:令和5年10月14日から11月5日のうち指定する1日
- 第3回:令和6年1月6日から14日のうち指定する1日


試験の合格基準と合格発表


一般曹候補生の試験の合格基準は以下の通りです。

- 第一次試験:筆記試験と適性検査の合計点数で合否を判定する
- 第二次試験:口述試験と身体検査の結果で合否を判定する

一般曹候補生の試験の合格発表は以下の通りです。

- 第一次試験:自衛隊地方協力本部のホームページに掲載するとともに合格通知及び第二次試験の案内を送付する(不合格者には通知しない)
- 第二次試験:自衛隊地方協力本部のホームページに掲載するとともに最終合格通知を送付する(不合格者には通知しない)

第一次試験合格者は以下の日程で発表されます。

- 第1回:令和5年6月8日
- 第2回:令和5年10月5日
- 第3回:令和5年12月22日

最終合格者は以下の日程で発表されます。

- 第1回:令和5年7月20日
- 第2回:令和5年11月24日
- 第3回:令和6年1月29日

合格通知等は、送付事情などにより、延着、不着となる場合もありますので、できるだけ自衛隊地方協力本部ホームページ等で確認してください。合格通知等が発表の日から5日経過しても到着しない場合には、至急志願書類を提出した自衛隊地方協力本部にお問い合わせください。


入隊後の流れと処遇


一般曹候補生の入隊後の流れは以下の通りです。

- 教育部隊等への入隊:入隊後は、まず教育課程で中堅陸・海・空曹として必要な資質を養うとともに、一般曹候補生として部隊勤務に必要な基礎的知識及び技能を習得します。
- 自衛隊各地域・部隊へ採用:教育部隊等での基礎教育を経た後、部隊配置となり、部隊勤務を通じて、各種技能等の教育訓練を受けます。

そして採用後約2年9ヶ月経過以降、選考によって3等陸・海・空曹に昇任、全国の部隊に配置されます。なお、3等陸・海・空曹に昇任後は、4年で幹部候補生部内選抜試験の受験資格が得られ、これに合格すれば幹部に昇任できます。

一般曹候補生の処遇は以下の通りです。

- 俸給:184,300円(高卒)、193,900円(大卒)(地域手当等を除く。学歴、職歴等により異なります。)
- 賞与:年2回(6月、12月)
- 昇給:年1回
- 勤務地:各都道府県の駐屯地又は基地など
- 勤務時間:8:15~17:00(勤務地により異なります。)
- 休日等:週休2日制、祝日、年末年始・夏季特別休暇、年次有給休暇(年間24日)など
- 保険:団体生命保険、生命共済、団体傷害保険、火災保険など
- 取得機会のある資格:自動車整備士、大型自動車運転免許、小型船舶操縦士、潜水士、航空管制官、航空無線通信士、救急救命士、准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師など

以上が自衛隊の一般曹候補生の試験内容についてのまとめです。自衛隊は国家安全保障や災害対応などで重要な役割を担っています。一般曹候補生はその中核となる人材を育成する制度です。自衛隊に入隊することで、自分の能力や技能を高めるとともに、国や社会に貢献することができます。自衛隊に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。


【まとめ】


- 一般曹候補生は、18歳以上33歳未満の方を対象に、陸上、海上、航空各自衛隊の部隊勤務を通じて、その基幹隊員となる陸・海・空曹自衛官を養成する制度です。
- 一般曹候補生の試験は、第一次試験(筆記試験と適性検査)と第二次試験(口述試験と身体検査)が行われます。

- 一般曹候補生の入隊後は、教育部隊等で基礎教育を受けた後、部隊配置となり、各種技能等の教育訓練を受けます。採用後約2年9ヶ月経過以降、選考によって3等陸・海・空曹に昇任します。

- 一般曹候補生の処遇は、俸給、賞与、昇給、勤務地、勤務時間、休日等、保険などがあります。また、多くの資格を取得する機会があります。

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