【柴犬のトイレトレーニング】失敗しないコツとは?
柴犬を飼っている方なら、トイレトレーニングに悩んだことがあるかもしれません。柴犬は他の犬種とはちょっと違う性格や習性を持っているため、トイレトレーニングにも工夫が必要です。
この記事では、柴犬のトイレトレーニングの方法やポイント、失敗しないコツをご紹介します。
この記事でわかること
- 柴犬のトイレトレーニングの開始時期と期間
- 柴犬のトイレトレーニングの方法やポイント
- 柴犬のトイレトレーニングでよくある失敗と対処法
【柴犬のトイレトレーニングの開始時期と期間】
柴犬のトイレトレーニングは、家に迎えた日から始めましょう。年齢は関係ありません。成犬になってからのトイレトレーニングは、覚えるまでの時間に違いがあるだけで、トレーニングは可能です。
柴犬の性格にもよりますが、平均的には2〜3週間でトイレが成功するようになります。
ただし、成犬の場合は、子犬よりも排泄の回数が少なくなり、トレーニングの機会が減るため、長く時間がかかることを心に留め、気持ちに余裕を持って取り組みましょう。
【柴犬のトイレトレーニングの方法やポイント】
柴犬のトイレトレーニングには、次の3つのポイントがあります。
- トイレの場所と大きさ
- トイレへの誘導と褒めるタイミング
- 失敗したときの対処法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. トイレの場所と大きさ
柴犬は巣となる場所では排泄をほとんどしない習性があります。これは、野生時代に自らの巣を外敵に悟られないようにするための自分を守る行動です。また、柴犬はとてもきれい好きで、自分の巣は汚したくないと思っています。
そのため、一般的な小型犬と違って、サークル内にトイレを設置することはおすすめできません。サークルから離れた場所にトイレを設置しましょう。理想的には、巣用のサークルと別に、トイレ用のサークルを用意することです。
また、高いテリトリー意識と用心深さを持つ柴犬が安心して排泄できるようにするためには、四方を囲んだ壁付きのトイレがおすすめです。柴犬は神経質なので、四方を囲んであげるほうが落ち着くことができますし、またトイレとして認識しやすくなります。
トイレの大きさは、柴犬が中で動き回れるように広めにとっておきましょう。柴犬は体高約40cmと小型犬ながら、骨格がしっかりした犬種です。おしっこやうんちがはみ出す場合には、トイレのサイズが合っているか、一度見直してみましょう。
2. トイレへの誘導と褒めるタイミング
柴犬がトイレをしそうになった際にトイレに誘導し、言葉をかけるという流れが基本です。トイレに行きたいそぶりを見せたら、トイレに誘導し言葉をかけましょう。例えば「ワンツー」「シーシー」など。すぐには排泄しないかもしれませんが、根気よく待ちます。
トイレに行きたいそぶりの例は、次のようなものです。
- 床のにおいをかいでうろうろする
- 部屋の中で小走りになる
- 前足を軸にして、その場で回るような行動
個体によって違いはありますが、何らかのアクションを起こします。
排泄をしたら、たっぷりと褒めてあげましょう。すると柴犬は「これはよい行動なんだ」と学習するようになります。何日間か繰り返すうちに自らトイレへと行くようになり、言葉に反応して排泄することも覚えていきます。
3. 失敗したときの対処法
最初はトイレを失敗することもあると思いますが、そのようなときは騒いだり叱るようなことはせず無言で片づけましょう。叱ると「排泄したこと」そのものを悪いと勘違いし、排泄を我慢したり、飼い主さんに隠れて排泄するようになってしまいます。
また、匂いが残っているとそこが「トイレ」だと誤って認識しますので、消臭剤で匂いを完全に消しておくことも欠かせません。次回から、できるだけ失敗しないよう、トイレに行きたいそぶりを見せたらすぐに飼い主さんがトイレに誘導してあげるようにしましょう。飼い主さんによる柴犬の行動管理もトイレトレーニング成功のためには大切なポイントです。
【柴犬のトイレトレーニングでよくある失敗と対処法】
柴犬のトイレトレーニングでよくある失敗例とその対処法をご紹介します。
- 外で排泄させてしまう
- トイレで寝たり遊んだりする
- うんちを食べてしまう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 外で排泄させてしまう
外で排泄させてしまうと、柴犬は外でしか排泄できないと思ってしまいます。外での排泄が習記事を続けます。
慣になっていると、シニア期になって足腰が弱ったり、病気になって散歩に行けなくなったときに困ります。また、公共性を考えても、外で自由に排泄させてしまうことは好ましくありません。
このような点をふまえると、柴犬が室内でスムーズに排泄できるように普段からしつけしておくことをオススメします。散歩時に飼い主さんができることは、次のようなものです。
- 家のトイレで排泄が済んでから散歩に出かける
- 散歩に出かけたら犬の排泄物のにおいが付きがちな場所の近くは通らない(例:電柱や草むら)
- 電柱などでクンクンにおいを嗅ぎはじめるようであれば、リードを軽く引っ張って注意を引き付ける
2. トイレで寝たり遊んだりする
トイレで寝たり遊んだりすると、柴犬はトイレとして認識しなくなってしまいます。トイレは排泄する場所ということを明確にするためには、次のようなことを心がけましょう。
- トイレシーツの上に毛布やタオルなどを敷かない
- トイレの近くにおもちゃやベッドなどを置かない
- トイレで寝たり遊んだりしたら、優しく移動させる
3. うんちを食べてしまう
うんちを食べてしまうことは、犬にとって特別に珍しいことではありませんが、飼い主さんにとってはやめてほしいものです。排泄をしたら、すぐにごほうびをあげてほめ、うんちから柴犬の気をそらし、素早く片づけます。うんちを食べる理由には、次のことが考えられます。
- 寄生虫:寄生虫が体内にいる場合、栄養摂取が十分にできず、食糞をすることがあります。長く続く場合には、一度、病院で検査を受けてみましょう。
- 消化不良:食べ物の消化が不十分でニオイや形が残っていると、食糞につながります。ニオイの少ないフードに変えたり、消化を助けるサプリメントなどを検討してみるのもひとつです。
- 注目されたい:柴犬は基本的にドライな性格ですが、飼い主さんがいるときに限って食べるのは、注目してほしいのかもしれません。過剰に反応するとかまってもらえたと思い、行動がエスカレートする可能性があります。
- 退屈:飼い主さんが不在の留守番は、一般的に忠誠心が高いといわれる柴犬には退屈かもしれません。留守番のときに、柴犬が食糞をする場合は、退屈が原因として考えられます。留守番をさせるときは、コングやガムなど、夢中になってかじって遊べるおもちゃを用意して、退屈から食糞しないよう注意しましょう。
【柴犬のトイレトレーニングの成功まとめ】
柴犬のトイレトレーニングは、他の犬種とはちょっと違う性格や習性を持っているため、トイレトレーニングにも工夫が必要です。この記事では、柴犬のトイレトレーニングの方法やポイント、失敗しないコツをご紹介しました。
柴犬のトイレトレーニングには、次の3つのポイントがあります。
- トイレの場所と大きさ:サークルから離れた場所に壁付きのトイレを設置する
- トイレへの誘導と褒めるタイミング:トイレに行きたいそぶりを見せたらトイレに誘導し言葉をかけ、排泄したらたっぷりと褒める
- 失敗したときの対処法:失敗したら騒いだり叱らず無言で片づけ、匂いを消す
最初は上手くできなくても、叱らずに根気よく取り組みましょう。そして、成功したらたくさん褒めてあげましょう。
もともと賢い犬なので、できたら褒めるを繰り返すことで覚えるようになります。柴犬と快適な生活を送るために、ぜひ参考にしてみてください。
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